不良少女

山登り 2



「ゴール〜‼︎」


最後の一人勇希がゴールする。


「ったくいつまで待たせんだよ。

そんな名前ほど大変な山道じゃなかっただろ?」


確かに豹道なんて言い過ぎで、実際そこまで大変なものではなかった。


「そりゃあ少し大袈裟にかかれてたかもですけどー、めっちゃキツかったっす!」


「ん〜?

そこまでじゃないと思うけどなー、どうだったリカちゃん?」


「楽勝」


「デスヨネー」


星夜に告げると苦笑いをされるのを横目に見ながら、周りの風景を見渡すが誰一人いない。
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