不良少女
「夏樹はママよりお母さんがだーいすきぃ」
「優夏もお母さんだーいすきぃ」
キャッキャ言い合う双子に母さんはまた『ありがとう』という。
「これからは4人でやっていきましょうねっ!」
母さんは瞳に強い意志を宿して笑った。
「母さん、無理はしないで。
俺を頼って…?」
「フフッ
勿論、当たり前でしょ?
家族なんだから」
俺はそんな強い母さんの為なら何でもしたいし、頼ってほしいと子供ながらに思った。