不良少女
すると、トントンと誰かに肩を叩かれ、さっきのでテンションの下がった俺は、
「あ?」
と眉間に皺を寄せて言う。
だが、星夜が俺の肩を叩いたとわかって皺を寄せるのをやめた。
星夜はそんな俺に気づいてるのか、ないのか怪しげに笑って、
「僕はサボるから放課後迎えにくるねっ、それじゃ!」
鞄を持って小走りでドアへ向かっていた。
その姿を見送って、俺は机に寝そべり目を瞑る。
「今日はあいつが学校に来たらしいよ」
意識が遠のく中、女達のそんな会話が聞こえた。