俺と結婚しろよ!
せっかく会えると思ったのに。









賢ちゃんが大好き。

何とかチャラい問題も解決して、仲直り出来たと思ったのに。

これから、賢ちゃんと楽しく生活しようと思ったのに。

一難去ったらまた一難。

いや、最大の難関なのかもしれない。








「咲良。それは本当か」




森井さんの質問に、あたしは震えながら頷いた。





事務所の応接室に、あたしは呼ばれていた。

あたしの他に、悠真と大輝。

そして……



「申し訳ございません」



珍しく地味なスーツを着た優弥さんが、低く頭を下げた。

そんな優弥さんを、同じようなスーツを着たFのメンバーが伏し目がちで見る。




< 382 / 451 >

この作品をシェア

pagetop