Blood honey


初めて会ったのは六年前だった




「マリア・イアンダールよ、よろしく。」



「……リズ・カナメ。」



よろしくの一言も言わずに灯りの灯らぬ目を私に向けた。

私は何故かその目が気に入らなくて、リズを怒った。


―――ぺちんっ、




「…な……」



「そんな目しない。
上司と部下なんだし、仲良くやろーよ。
ねっ?」



当時リズは二十歳で、理由が合ってこの組織に来たらしい。

年が近い事もあり、私はリズの世話役だった。

それからと言うもの、ずーっと二人で仲良く過ごしていて、


そう、つい二年前くらいにプロポーズを受けたんだっけ。



「お、俺っ、餓鬼だけど…頑張ってマリアさんを守るし、……絶対、…絶対幸せにすっから!!

だからっ…結婚してくれませんか?

マリアさ――――」



「"さん"付け禁止♪
夫なんだから呼び捨てにしてよね?」



「――――え、…
じゃぁっ…!!」




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