ほら、そうやってすぐ死ぬ。
抱きたい背中



雨風の激しい中、私達は65cmの小さな傘に2人で入って歩く。

金子は気を使って、私が濡れないようにしてくれて、右肩から腕にかけてずぶ濡れになっている。

それに気づいていながら何も気にかけないのをネチネチ言って来られても困るので、社交辞令として。

「入れてくれなくてもいいって言ったのに。濡れてるよ?」

「大丈夫だから。」

まあ、金子が大丈夫って言ってるから大丈夫なんだろう。

死ぬわけでもないし。


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