未来の旦那様~ seven of the prince ~
「あっ、そう言えば、名乗ってなかったですね。

瀬戸 宥丞 (セト ユウスケ) 
高校一年生です。

見ての通りですが、
ファッションデザイナーをしています。
たまにですが、モデルを引き受けることもあります」


「モデルもしているんですか?
どうりでスタイルも良いと」


「そんなことは無いです。
ただ、仕事に集中しすぎて、ご飯食べるのを忘れたりしてしまうだけで……。

まぁ、そんなところが心配だと言われるんです。
この前は、奏音にまで言われました」


「奏音?」


「幼馴染み何ですが、って、次に会うからあまり話すと……。

でも、最近は奏音の分も作るついでに自分の分も作ってます」


「料理出来るんですか?」


「まぁ、それなりに。
お母さんみたいだと言われるときもありますし、ただ、放って置けないだけなんですけど」


「それほど、大切に出来る事はその人が愛情に満ちているという証です」



返ってくるかと思った言葉が返って来ず、
彼を見上げた。



「やはり、とても魅力的な方ですね。

一緒に過ごしていたくなりました。

好きになった見たいです、貴方の事が――」


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