Tokyo Dark Side
倉本達が話し合っている間。

「いい加減に立ち上がりなさいな」

美奈がカジモトに声をかけた。

「大の男が、そうやっていつまでも頭を下げるもんじゃないわ。誰も貴方の事を責めていない。顔を上げなさい」

「はい…」

言われて顔を上げたカジモトは、すっかり憔悴し切っていた。

そんな彼を。

「ちょっといいかしら」

美奈は外へと誘い出す。

「話をしましょ?」

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