Tokyo Dark Side
「自分はそんなつもりはない。だがそんな犯罪者同然のやり方で復讐を遂げられて、娘さんがどう思う?」

「……」

銃を突き付けたまま、倉本の言葉に沈黙する我妻。

彼は。

「!!!!!!!!」

倉本の耳元すぐ横の壁を撃ち抜いた。

「ガタガタうるせぇんだよ馬鹿野郎!テメェらの温いやり方は時間の無駄だっつってんだよ!」

腹立たしげに吐き捨て、我妻は今度こそ踵を返した。

様々な思惑や、思い通りにいかない現状に対する鬱憤を、爆発寸前のまま抱え込みながら。

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