狼少女と初恋ブルー

あたしは、双治と一緒に2階へ上がった。

「夏乃。こっちこっち」

「うん」

部屋の隅に、カバンを置き部屋を見渡した。

「双治の部屋ってさ、エロ本ないよねぇ」

「えっ?」

「だって、お兄ちゃんの部屋はエロ本ばっかりだし」

「そうなんだ。あったほうがよかった?」

「なくて良かった……」


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