無垢なメイドはクールな彼に溺愛される

 ガッカリしながら見上げた空は、どこまでも青々と冴えわたっている。



 しばらくそのまま空を見つめていると、




――まぁ……でも

 ずっとこのまま、ネットの友達でいるほうがいいのかもと、思えてきた。



 実際に会ってみたら、がっかりしちゃうかもしれないし。


 思い描く宙とは似ても似つかない人かもしれないよ?


 ものすごく期待しちゃってるんだもの、ガッカリする確率の方が高いと思うよ?


 そんなことを考えて、人知れずクスッと笑ったユキは、

気を取り直して歩き始めた。



 今日は土曜日だが、久しぶりに休みをとった。

 真優はデートで、ご主人は相変わらず海外出張中。

 夫人はお茶会に出かけているので、午後三時頃まではユキの母が家の留守番をするだけで十分だ。
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