無垢なメイドはクールな彼に溺愛される
 あれほど酔っていれば準暴行の上に写真を餌にされて、

 隠したかったであろう素性も明かされ脅され強請られていたかもしれないのだ。



 自分がどれほど愚かな失敗をしたかを悔いているなら、なぜそんなに簡単に男の誘いにのろうとする?



 あの日、パントムのバー【Bijou】で記憶に刻まれた彼女の横顔は、

 酔っていることを感じさせないほど凛としていた。


 彼女なら大丈夫、恋を口にしてもそう簡単に男の誘いになどのるようなことはないだろうと思った。



 だが、梅濤で見かけた彼女はどうだ?  


 花菱百貨店の営業マンと楽しそうに話をしている彼女は……



――全身、隙だらけだったではないか
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