図書室の女神様
いつの時代も女って怖いんじゃないかしら?


私がそう思っている理由・・・

それはこれですね


今私が目にしている光景


図書室の窓を覗くと・・ちょうど体育館の裏側が見える

そこでは今・・・虐めが起こっている


虐められているのは・・・

紛れもない全国No,3の“鳳凰”という族のここ最近姫になったとかいう1年A組の中條桃華さん。その辺の女より可愛らしいと思いますね

虐めているのは鳳凰のファンクラブの汚らしい顔の女達・・・長いから雌豚ということにしておきましょう


虐めのおおよその原因は嫉妬でしょう



あー、醜いことだわ




それに、私の読書の妨害よね
この騒がしさわ



少し雌豚にお仕置きしたいわ



「あっ、李音いた~!」

前方から仔犬のようにキャッキャと来る華

華は私の親友もとい仔犬ね
人懐っこい性格でまたこれがふわふわしてる感じで可愛いためモテる子ね
まぁ、私が普通に話せる数少ない人ね

「華、図書室では静かにかね?」
軽く注意すると

「はーい」



ほら、仔犬みたい

これがまた華の良いところね

「李音は何見てたの?」

「あれよ」
私は今だ続いている中條さん虐めを指差した


「あー、中條さんか~。自業自得だよね」

可愛い顔して毒つく華

この子は本当に飽きないわ

「虐めをしているのは構わないのだけど彼処でやられると私の読書の妨害なのよ・・・本当困るわ・・ハァ」

私がそういうと華は目をキラキラと輝かせながら言った

「じゃあさ、・・今から雌豚にお仕置きしにいかない?」


・・・フッ
本当、この子は面白い
私と似たような頭の造りなのねきっと

私は手に持っていた分厚い本をパタンと閉じ、机の上に置いた


「華、行きましょうか」

「はーい♪」


私達は体育館裏へ向かった
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