それでも、意地悪な君が好き。

ヤキモチ







「最近元気ないけど…

何かあった?」




「…えっ?

補習のせいかなぁ~

ははっ」




「そっか…

補習付き合おうか?」




「大丈夫!大丈夫!

今日は1人で頑張るからさ」




「そっか…

分かった。

まぁいつでも声かけてよ」




「うん。
ありがとう」





今日もあたしは晴人と肩を並べて学校へ向かっていた。



あたしの大好きな時間。

貴重で大切な時間……



それなのに、

最近のあたしは晴人とのそんな時間を楽しむ余裕もなく…



気が付いたら学校。

そんな日々が続いていた。




明らかに違うあたしの様子を晴人は心配してくれていた。



もちろん晴人本人には話せるわけもなく…

無理して作る笑いで紛らすしかなかった。





まぁ、補習が続いてるから…
っていうのも本当なんだけどね。








< 53 / 246 >

この作品をシェア

pagetop