それでも、意地悪な君が好き。






ゆっくりと目を開ける。






「ゴミついてたよ?」



クスッと笑う晴人。






「あ…ありがと」



拍子抜けしたようにあたしの体からは一気に力が抜けた。





もしかして…


あたしとんだ勘違いしてた?



最悪だ。







「ハル誤解しちゃったかな…

まぁとりあえずご飯食べるか」




ポカンと開いた口が塞がらない。

そして、

晴人はあたしの頭をポンポンと撫で

いつもの様子となんら変わりなくキッチンへ向かった。





誤解…


さっきのも今のも…


やっぱりあたしの誤解だったんだ…




恥ずかしすぎる。




キッチンで鍋を温めている晴人の後ろ姿を見て小さくため息が出た。





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