星 と 君 と 歌 と -番外編

椿 Side

夜風に吹かれて


どんどん走っていく。


このまま時間が

止まればいいと思った。



あたしは、そう思って

彼の服の裾を

ぎゅっと握り締めた。



目を閉じて、しばらくすると
ゆっくりバイクが止まった。



「とーちゃく。

目的地ついたよー。」



そう言われ、あたしは

目をあけ、バイクからおりた。

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