Savior-社長は救世主-
何か変なことを言っただろうか…?
自分の言った言葉を思い返す
…んっ!!
『あ、あ、いや、そうじゃなくて、んー、いや、父の嬉しそうな姿見たら…』
なんて恥ずかしいことを言ってしまったんだと後悔した
遠回しに私をもらってくださいって
言っているみたいだ
すみません、と謝って
チラッと運転している社長の顔を見れば
肘を窓際に置き、手の甲で口元を押さえて運転をしている
大丈夫かと思ったが
社長の耳が真っ赤なのに気がついた
あーっ、穴があったら入りたい
初めて使ったよ、この言葉…
もう何も言えなくなってしまった私
恥ずかしさもあり、下を向いていて
社長が帰る方向の高速には乗らず
別の道を通っていたなんて
気付きもしなかった
車が停まったのは
それから30分後だった