秘密の契約
年甲斐もなく可愛い格好がおかしいのかな……。



「けなしてなんか無いぞ?」



「うわーっ 日菜ちゃんと郁兄ってそんな仲だったの?」



萌の声がひときわ高くなって周りにいた人たちに聞こえたようだ。



窓際で友達と話をしていた千波が友人に断って近づいてきた。



「日菜、萌 良く来てくれたね」



そう言って微笑む千波に心臓がバクバクするほど高鳴った。



「千波兄っ!」



千波が大好きな萌は素直に千波に抱きつく。



「う~ん 千波兄 いい匂いがするわ」



抱きついた時に千波のコロンの香りが漂った。




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