秘密の契約
「美味しそうだね?」



日菜の好きなスモークサーモンのサラダもあって食べるのが楽しみだ。



ったく、うまくかわされたな……。



郁斗は日菜の事が好きだった。



ずっと一緒にいたせいで恋愛感情はないと思っていたが、日菜が告られたなどと聞くといらいらして嫉妬をしてしまう自分がいたのだ。



日菜が兄貴の事を好きだって言う事は知っている。



日菜の彼氏として唯一許せる男がいるとしたら兄貴しかいない。



だけど兄貴は手の内を見せない。



ガールフレンドはたくさんいるみたいだけど、本気になる女はまだいないらしい。



日菜の気持ちがわかっているのか・・わかっていないのか……。




萌はあからさまに好き好き光線を発しているけど、日菜は兄貴が好きな事を隠してしまう。



しばらく日菜は郁斗とイスに座って食事をした。





< 24 / 684 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop