秘密の契約
「日菜?」



何も考えられないでいると千波に名前を呼ばれ日菜は現実に引き戻された。



「えっ?な、なに?」



「心置きなく郁斗と付き合っていいよ 応援するよ」



日菜はかまわずに泣きたかった。



どうして郁斗の名前が出るのかもわからない。



「千波くん……帰りたい……」



だけど千波の前で涙は見せたくなかった。



涙を堪えるのが精一杯だった。






< 258 / 684 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop