秘密の契約
「郁斗は千波くんみたいにキスが上手じゃないと思うからあたしに教えて欲しいの」



「たしかに……郁斗はサッカーバカだからね」



フッと笑った千波くんをあたしは見つめていた。



端整な顔は整いすぎていて触れるのが怖くなる。



だけどあたしは手を伸ばして千波くんの頬に触れていた。



「千波くん……」



そう呟いたあたしの唇は千波くんの唇に塞がれた。




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