秘密の契約
自分の前に来た日菜の手に触れると軽く引っ張った。



日菜の体がベッドの上の千波に倒れこむ。



千波の上になった状態に日菜は顔から火が出そうだった。



「キスして 日菜」



いつでも見惚れてしまう端整な顔が微笑みを浮かべている。



「い、いやっ……」



真っ赤な顔でふるふると首を振り拒絶する。



「嫌なの?」



なおも余裕の笑みに日菜は千波の腕から逃れようと動いた。



「きゃっ……」



軽く引っ張られると唇が重ねられていた。



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