秘密の契約
「そんな事聞かないでっ!」


日菜が顔を真っ赤にして言う。



「「いいじゃん あたしたち親友でしょ?」」


愛と梨絵が口を揃えて言う。


「否定しない所を見るともしかして……?」


鋭い愛が目を輝かせる。


「知らないっ!」


プンと怒ったところにケーキセットが運ばれてきた。



「日菜がうらやましいな~」


梨絵がケーキをフォークで切りながら言う。


「あたしがうらやましい?」


日菜は聞き返す。



「そうだよ 千波様、一人暮らしじゃん ベタベタし放題って感じ?」


「やだ、梨絵ちゃん!」


「梨絵、日菜にそんな事を言っても無理無理 初体験を済ませたのにまだまだおくてなんだもん」


愛が言う。


「おくてって……愛ちゃんたちは違うの?」


そんな事、言われても・・・まだ千波くんとは1回しか……。


おくてでなくて何になるの?


あんな体験、すぐに慣れるわけが無いよ。




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