秘密の契約
足を少し引きずってクリスマス・パーティー会場の後片付けをしている所に顔を出す。


イベントスタッフとホテルのボーイたちが後片付けをしていた。


その後事務所に行き机の上に溜まってしまった書類を見始める。


書類を見ていると日菜の事を思い出す。


俺には日菜しか見えないのに……。


不安な気持ちにさせてしまう自分が悪いのだと思う。


仕事が始まってから忙しくてゆっくり話もしていなかったな。




左の足首もズキズキと波打つような痛みで書類に集中できない。


頭もぼんやりしてくる。


自分の額に手を置いてみる。


熱か……こんな時に……。


風邪を引いてしまったようだった。


千波が痛みに顔をしかめた時、ドアがノックされて事務所の男性が入ってきた。



「朝倉さん、打ち上げ始まってますよ」


「今、行きます」


打ち上げの途中で抜け出して日菜の所へ行くつもりだ。






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