オタク女子。

「侮辱なんかじゃないさ…むしろ哀れみ?許し?」
「あんた何様…!?」

さらに私のキーボードを打つ手の速度が上がった。このスピードならば定時には絶対に帰れるだろう。

「俺様、だ。少なくとも昨日奢ってやったこと忘れてないよな」
「あ、そうでしたね」


仕方ない、許してやろう。
こんな侮辱、日常茶飯事だ。もう慣れっこだい!だれかーこんな同期からの侮辱を受けている時にサラッと救ってくれるイケメン(イケボ付き)来ないかなー現れないかなーー。

現れた!

「仲いいねー二人とも」

浅野さん!!


「べつに!全然仲良しとかじゃないですから!ほんとに!ただの腐れ縁というか同期ですから!」
「あはは、星野さんって面白いよね」

え、面白い…!?やだ、嬉しい!

「いや、誉めてないだろ」

隣でこそっとひかるが呟いた。幸せな気分ぶち壊し。なんてことを!きっと私は浅野さんにバレないようにひかるを睨む。ひかるはどこ吹く風~だ。












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