禁断×恋愛




『蓮、来たよ』



メッセージを送ると、蓮の部屋の窓が開いて、手招きをされた。


…窓から入れってこと?

蓮の部屋、2階だよ?



蓮もそんなことはわかっていて、よく見れば脚立が置かれていて、それで上がれってことらしい。


怖いけど、私はその脚立に足をかけた。


でもやっぱり窓には足りなくて、最後は蓮に引き上げてもらった。



部屋に入ると、窓とカーテンが閉められて、電気もついてないから真っ暗になった。



そんな暗い中で、私は苦しいほど抱き締められていた。


一年ぶりの、蓮の匂い。


また涙がじわりと浮かんだ。

< 11 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop