王子の初恋は私な訳ない
俺は愛理の事、好きだよ。


ダサメガネをとっぱらい、高校デビュー!
告白されちゃうかな!?
チッッチュウもししししちゃうのかな!?

なんて思っていたあの頃からもう3度目の春。
3年2組、成田愛理。
穴があったら入りたい、そしてそのまま引きこもりたい。

だってこのクラス光りすぎ!!!

右から左まで選り取り見取り。
綺麗系から萌え系まで全てお取り寄せしております張りの品揃え。
一般人の立ち入りを許可されないであろうこの教室に今日も足を踏み入れなくてはならないのか。
あー、神様よ。
あなたはどうして私にこのような試練を与えたのでしょうか。
「あなたは私が憎いの?それとも好きなの?どっちなのおおおおおおおおお!」

この物語の主人公。成田愛理(ナリタ アイリ)。
身長170cm。
学力は中の中、運動神経はそこそこだが握力、腕力はなかなか。
顔は悪くもなく良くもなく。
決して美人ではない。
唯一おっぱいがある事だけが救い。


「……うん。大好きだから早く中に入って貰っていいかな。」
「あ、澪ちゃん。おはやう。」
「ふふっ♪なりちゃんおはよ♪」
「ももりんおはー!」

藤原澪(フジワラ ミオ)。身長165cm。
手足が長く細い。
綺麗な黒髪スーパーロング
3年2組綺麗系No.1女子

ももりんこと、篠宮桃愛(シノハラ モモエ)。156cm。
色白で目がクリクリ
フワフワの茶色い髪
3年2組可愛い系No.1女子

「2人とも今日も輝いでるよっっ!泣」
「あー、うん。はいはい。笑」
そう言ってすんなりクラスに入ってく澪ちゃん。
「なりちゃんも今日も目立ってるよう♪」
「ありがとう!ももりん!私頑張る!!!泣」
ももりんに続き、足を踏み入れる。
教室のみんなが一斉にこっちを見る。
流石、クラス1の美女2人!!と、私。

澪ちゃんの席は窓側後ろから2番目。
その隣がももりんで、
澪ちゃんの後ろの席が私。

「そういえば、この前の男どうだった?」
そう言いながら振り返る澪ちゃん。
「あー、やっぱり体目的だったよ。」
「ひどいっ!なるちゃんおっぱいあるからって!」

まあ慣れっこになりました。
この2人と一緒に居るのに、私を口説こうとする男はいつもそう。
高嶺の花より手っ取り早い雑草ね。

「え、なになに!?また成田男に振られたんか!?」
「シゲおはよー。そう言うなつっつーの。」
「ありがと澪ちゃんっ。でも事実っっ!言返す言葉がねえ。泣」
「ウケるわー!まじでかっ!何回遊ばれてんだかっ!」
「なりちゃんは優しいから騙されやすいんだよう!」

茂森直(シゲモリ ナオ)通称シゲ。
短髪顎髭の俺様系イケメン。
澪ちゃんの前の席

佐々木裕康(ササキ ヒロヤス)通称ヤス。
黒縁眼鏡インテリ系イケメン。
ももりんの前の席

「……まあ成田さ、お前良い奴だから焦る事ねえって。」
「そうそう、良い奴だよお前は。」
「ありがとう!優しいのね!2人にだったら抱かれても良い!!」

「「遠慮します。」」

「おいこら。」


「あ、そういえば王子さ。」
「王子がどうした?」
「さっきまた女の子に告られてたよー」

岩谷優人。通称王子。
シゲとヤスとよくつるんでいるが、マイペースな為いつも遅刻してくる。
『カボチャパンツが似合いそう』という澪の発言から、あだ名が王子になった。

「みんな、オハヨー」
「あ、きたきた!おせーよ!」
そう言ってシゲが手招きすると
「ごめんごめん。」
と言ってちょっと小走りで来た。

「なあ、岩谷さ、今日もコクられてたんだって?」
「あーうん、なんかそうだったみたい!」
ヤスの言葉にあやふやに答えながら机の上に鞄を置く。
「逆に成田は男に捨てられたらしいわ」
「そうなんだ!」

『あっ髪の毛跳ねてる・・・』
王子は私の隣の席
ほんと、世の中不公平だと思う。
美男美女に囲まれ端の席に追いやられてる感、半端ねえ。

でもこの席が案外気に入ってるのも事実。
端からみんなが見えるのが好き。
何だかんだ言って皆のこと好きだし。
窓際だし。
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