運命を辿って 〜僕らが出会ったのは〜


この気持ち…荻野君なら…



「 ねぇ、私達…もう…」


はっと息を潜めた時にはもう足が動かなかった。


迫ってくる感覚がまるでスローモーションの様なのに、私の足は石のように全く動かない。


待って…まだ…―――。



薄れゆく意識の中で携帯画面を見つめた。
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