ドクトル…あなたに恋して良いですか?
それは突然やってきた。
不安もあり、その不安を消そうと応援もしてくれる茅乃。

でも自分はどうなのか…

茅乃をただ利用して自分自身成瀬に会いたい…

それを『親切心』を装っているだけ何じゃないのか…

自分の嫌なところがどんどん浮き彫りになり刺々しい心が自分の体を内側からザクザクと刺しているようにさえ感じていた。難しい…心の扱い方はまだまだ上手いことには行かなかった。それに気付いてしまったせあらはゆっくりと椅子から立ち上がり、そのリハビリ室からもせあらは出てしまった。
それから少しして茅乃がリハビリを終えた時、せあらの姿がないことに気付いた。トイレかと思い待つも帰ってこない。
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