ドクトル…あなたに恋して良いですか?
呟きながらも仕事の場所に戻っていく。そんな時だ。同じ科の看護士に出くわした。

「先生?なんか良い事ありましたか?」
「え?」
「顔が…笑ってますから…」
「そうかな…」
「はい、だから何か良い事でもって…」
「いい買い物ができたからかもね。」

そう言いながらまたしてもさらりと交わすかのように僕は売店の袋を見せた。看護士は頷きながらも少し首を傾げていた。

「いつもと同じに見えますけど…」
「そう?」

まさにこの看護士の言う通りだ。買ってきたものなんていつもと同じなんだから。それで良い買い物が出来たなんて自分自身本当に良く言えたものだな…そう感じていた。
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