偽恋からはじめてみました。
「みお?」
突然よばれて
ねむたい目を開けると
周りは真っ暗で何も見えない。
「こーちゃん…?」
不安になって名前を呼ぶけど
暗くて何も見えない。
でも
こーちゃんの声だ。
「どこにいるの?こーちゃん!」
ギュッ
手のひらを握られて
こーちゃんが近くにいることに
安心した。
「大好きだよ。この先もずっと…」
「どぉしたのーこうちゃん…照れるよー」
「最後に伝えたくて…」
ん?最後?
最後ってなに?
「最後って…?」
「…今日の最後ってこと。いいから、子供は早く寝なさい!」
「子供じゃないよぉ…」
暗闇になれた目で
こーちゃんを見ると
微笑みながら泣いていた。
「こーちゃん…?」
「また、明日な」
「うん…また明日!」
泣いていたことに
心配はしていたけど
この時の私が
次の日に起きることを想像できる
はずもなく…
明日はクリスマス
サプライズ好きのこーちゃんのことだから
なにか用意してくれてるんだろうなぁ
なんて呑気なことをかんがえていた