イジワルなカレの愛情表現
その姿に胸が痛んでしまい、慰めるように優しく彼女の身体を包み込んだ。


「ごめん、でも分かってくれないかな? 柚香の身体が心配なんだよ。……お前だって仕事で疲れているんだから、無理させたくないんだ」

「永瀬さん……」


ちゃんと伝わっただろうか、俺の気持ちは。


柚香だけに負担をかけたくないんだ。
無理してほしくない。


家事をやって欲しくて合鍵を渡したんじゃないのだから。


「それに尽くすなら、もっと違う方法で尽くしてくれよ」

「え」


身体をそっと離すと、柚香はキョトンとしてしまっている。

どうやら俺が言いたいことが分かっていないようだ。


あーあ、これだからついイジワルしたくなるんだ。

この後の彼女の反応を見たいがために。
< 143 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop