大切な君へ
ガラガラガラガラッ!
「セーフ!?」
「いや、アウト。お前今月何回目だよ?」
今日もアウトか・・・
「オイコラ、聞いてんのか?岩城、今日職員室来い。」
「な、なんでですか!?」
「当たり前だろうが。お前、遅刻しなかった日指で数えるほどしかないだろ。」
そんな〜・・・
このボンコツ教師っ!
「早く席座れ、」
「・・・・・・。」
ストン、っていう
音が合う座り込みだった。
あたしのクラスは
1年B組
担任 佐々木 恭次郎
年齢不明。通称、恭ちゃん。恭次郎って名前は
どうかと思うが
かなりのイケメン先生だ。
「ゆあ−。あんたいい加減遅刻なくした方がい−よ?」
「沙紀ー(泣)呼び出しされたあ!」
「はいはい、あんたが悪い」
お母さんみたいな存在の
橋本 沙紀 (15歳)
沙紀の見た目は
いかにも不良なのに
一回話してみると
全然そんなことない。
「〜。以上でHR終わり」
「起立」
ガラガラーっ
「礼ー」
ガヤガヤ
恭ちゃんがいなくなると
一気に騒がしくなる教室