この手を離さない
家に到着し玄関をくぐる直前、ちらりと秋元家の2階の部屋に視線をすべらせる。



電気が付いているところを見ると、すでに帰宅しているらしい。



今頃何しているのかな?



昔は気軽にお互いの部屋に行き来出来ていたけれど、光輝への気持ちを自覚してからは急にそれが出来なくなってしまった。



もっとも、光輝は相変わらず何の気兼ねもなく入ってく来るけれど、私は意識しすぎてそんなことは出来やしない。



はぁ……。



本当に、私だけが光輝を好きなんだなぁ。



すごく悔しい。



恋愛っていうのはつくづく、好きになった方が負けだよなぁ。




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