この手を離さない
「おー!お2人さんおかえりー!」



「我らの皇太子と姫君のご帰還おめでとう~!」



これが自分達の親だなんて信じたくはない。



ベロベロに酔いつぶれた父親2人が床に転がっている。



「ほら父さん達しっかりしろよ!どの位飲んだの?」



光輝は2人順番に抱き起こしソファに運びながらながら、呆れきった顔で母親2人に尋ねた。



「ここにあるやつはほとんど2人で飲んじゃったのよ」



床にはビール10缶以上、ウイスキーのボトルも2瓶が空になって散乱している。



「まあその人達は放っといていいから、あんた達も座りなさい。夕飯は食べてきたんでしょ?」



光輝のお母さん、通称光輝ママがウーロン茶を差し出した。




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