この手を離さない
私は仮にも看護学を学ぶ学生で、病人やけが人に対する知識は完全な素人ではなかったはずだった。



しかし、好きな人が相手だとこうも目が曇ってしまうものだなんて、想像だにしていなかった。



私は、この日のんきに煮物のことなんかを考えて浮かれていたことを、後に死にたくなる程後悔する羽目になるのだった。



そしてその後悔と共に、自分の人生をかけても守りたいものと現実とのはざまで決断を迫られることになる。



私にとって1番大切なものは何なのか、答えはいつだって1つなのだけど。



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