スターチスのように
喧嘩
『そんな私の話も聞かないで勝手に決めないで』



ローズはそう言うと泣きながら走って行った。



ローズは一人海の近くの石段を歩いている。



真っ赤に燃える夕やけがローズの背と海を照らしてる。



ローズは泣き止んで海の方を見た。



『うわぁ〜すごく綺麗。』



ローズがじっと見てるのは綺麗な色で光り輝いている貝殻や石。



『レオにも見せてあげたいな。そうだ。貝殻持っていってあげよう。』



ローズはそうつぶやいてしゃがんでゆっくりと海へと手を伸ばした。



すると、一つの黒い影がローズに近づいてローズを押した。
< 158 / 196 >

この作品をシェア

pagetop