スターチスのように
『ローズ…どこにおる?』



『おとうさまここにいらっしゃいますわ…何でしょうか?』




『ローズ…今日はお前の15歳の誕生日だ。街へ行ってもよいぞ!!』




『ただし、身分を隠すために服を着替えてゆくのじゃ…よいな?くれぐれも皇族だとばれぬようにするのじゃぞ…』



『はい…おとうさま行ってまいりますわ…』



やっと…やっとこの日が来ましたわ!



外の世界へ行くことが出来る!


王族である私達は15歳になる頃平民の暮らしを知るために外の世界へと行かなければならない。


外へ出られるのはこの歳になった時からだけだ…



私はこの日をずっと待っていた。



けど私は幼い頃外へと出た。



あのころみたいにならないよう頑張らなければならない。
< 2 / 196 >

この作品をシェア

pagetop