スターチスのように
『あいつが来るまでお前はそこにいろ』



『そんな』



男は出ていった。



(来るわけないよ。私、レオに嫌われてるもの。)



『だから、お城から出て行ったんだよね?レオ…』



『でも、レオが危ない。けどさっきから魔法使ってるけど結界のせいで使えないみたいだし。』



(どうしよう)



ローズが泣きそうな顔をした。



《バリン》



すると、何かを壊す音が聞こえてきた。



『ローズ助けに来たぜ!あいつは今気絶している。』



『レ…オ?なんでここに?』



『お前、俺のこと呼んだだろ?俺はお前が呼んだら、どんな所にいてもすぐにすっ飛んでくるぞ。』




『ありがとう、レオ…』
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