【短】セント・ミステイク
家で頑張って作ったトリュフを眺めながら、私はずっと冷や汗をダラダラと流しまくっていた。


幸いトリュフは味も形も完璧で、ラッピングも上手に出来た。


だがコレを蜂谷に渡し、更に告白しなければならないと思うと――――…緊張感がハンパない。


「ちょっと小町大丈夫?顔色悪いわよ」


「具合悪いなら保健室行ったら?」


「大丈夫……元気だから」


友達にこんな心配をされちゃう程、現在の私は真っ青な様だ。


どうしよう…こんなので私、告白なんて出来るのかな?


このまま酸欠でブッ倒れて、気づいたら放課後とか………
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