俺様上司は溺愛体質!?
「俺が恵まれていると言われれば事実だと思うしな」
「そんなの……真屋さんの一部かもしれないけど真屋さんの全てではないでしょ? なのにあの人たち、それだけで真屋さんを決めつけるからっ……」
(楽をしてると思われてる。そんなはずないのに。真屋さん、本当にそれでいいの?)
悔しくてたまらなかった。
「……もしかして、泣いてるのか」
「っ……」
真屋時臣の声が近づいた。
ちとせの涙を確かめようと顔を覗き込んでくる気配がした。
「泣いてません」
慌てて指先で目の端に残った涙を拭うが、それよりも早く、真屋時臣はちとせを観葉植物の奥の壁に、その両腕で囲ってしまった。
「萩原。顔上げろ」