俺様上司は溺愛体質!?

「なかなかにファンタジーだね。おかげさまで一気に目が覚めたよ」
「どういたしまシテ」
「ふむ。変人の割にはなかなか礼儀正しい」
「いやなんだか噛み合ってないよ……」

 さてどうしたものかと顔を見合わせる潤とちとせ。
 そこへ真屋時臣が姿を現した。


「真屋さん!」

 助けが来たとホッとするちとせだが、真屋時臣は椅子でのんびりココアを飲むショコラを見て、軽く目を見開いた。

「ショコラ」
「えっ、お知り合いなのですか!?」
「知り合いも何も……こいつが三人目だ」

「「はぁ〜!?」」

 潤とちとせの声が完全にハモる。

「いや、ボクみたいな人間でも積極的に昇進させるプレズィールでも、これはないですよ、真屋さん」

 確かに社会人としてどうなのかと思わないでもないちとせであるが、
「でも、在宅の意味わかるかもしれないです」
 そう言うと、潤は「ああ……」と落ち着きを取り戻した。
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