俺様上司は溺愛体質!?

「ハイ。でも織り機の問題があると聞きまシタ」
「うん……そうなんだよね。真屋さん、アテはあるって言ってたけどそれっきりで。信じてないわけじゃないけど、黙って待ってるのもなかなか辛いんだよね」

 なによりこの問題に関しては、なんとなく真屋にも潤にもはぐらかされているような気もするのだ。

「あくまで噂ですケレド」
「うん?」
「確か古い靴下専門店に、織り機があるって聞いたことありマス」
「……ええっ!? それ、どこ?」
「わかりまセン。何十年前から都市伝説のように前のウワサですから」
「都市伝説……そっか」

 さすがに都市伝説では調べようがない。
 がっかりするちとせだった。





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