美味しくいただきます【短編】

私も諦めるしか無いんだな―…と話してた。

教室に戻ろうと歩いてるとドア越しにアンネの声が聞こえてきた。

「アンネねえ、セナと一緒に出かけた時にいっぱい真似されたんだよ～私が付けてたヘアピンとか！」


え？真似したのはアンネだよね。
どうして私が真似したことになるの？


「アンネちゃんモデルだから可愛く見えたんじゃない？」


「私可愛く無いよ～」


「セナって足短くない？！」


群がってる一人が言った。

アハハハハハ！




許せない…

皆で笑うなんて…

アンネのせいだ…



「セナちゃん…気にすることないよ…」