甘く苦い、毒牙に蝕まれて
「ほんっとに信じらんない……」
「まひろちゃん、そんなの間違ってるよ。往生際が悪すぎ」
「悪いけど、もうまひろちゃんにはついていけないわ……」
友達2人は、そう言って私から離れていった。
離れていく2人の後ろ姿を見つめながら、私は思った。
❝私、何か間違ってる?❞
私はただ、本当の事を言ってるだけ。
彼が好きだから、どうしても手に入れたいだけ。
……なんで、私が悪いみたいになってるの?
そんな事を考えながら、教室の隅で万桜と楽しそうに会話する宮原さんを睨んだ。