嘘つきの泥棒
ありがとう。

ごめんなさい。

どうして?

そばにいてよ

もっと。
もっと、もっと、もっと、もっと!

ねぇ?

僕の両手は空っぽなのに。

なぜ、あなたはそんな狭い部屋にいるの?

ずっと、一緒だと。
まだまだ遊ぶって。

ねぇ?

言ってたでしょ?

嘘をつくのは泥棒の始まりなんだよね?

あなたは、嘘つきの泥棒になったのか。

動かない体で。
白い肌で。
瞑った睫毛は、もう瞬き一つしない。


熱い。
熱いよ。
まぶたが重たい。
声を。
叫びたい。
溢れる涙は何より罪深い。

「おとうさん」

一言。
たった一言。

「嫌いです」
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