恋するサクラ
「何だかうれしいです」

 私もです!!

「そ、それじゃ、図書館で高いところにある本を取ってあげたことないですか?」

「あ、あります!え?もしかしたらそれ!」

「はい、私です」

 そんな嬉しそうに笑っちゃって。

 罪作りな笑顔

 チーキショー

「も、森野さん!」

「はい!」

「運命って信じますか?」

 来たよ、まさかの……

「僕、めっちゃくちゃ運命感じちゃってるんですけど、ダメですか?」

 ダメなわけないじゃないですか!!!

 もうこの際、結婚の事は考えない!

 何ならうちに養子に来てもらったっていい!

 もうこの恋をあきらめられない。

 ここでこの人の手を取らないと、女じゃない!

「よ、よろしくおねがいします!」
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