愛しの姫
「もう、この国は、グラッツィアに乗っ取られてしまったのよ・・・
無力な私にはもう、どうすることもできない・・・」

「だからティナ、私を殺して逃げなさいっ!これは、命令よっ!」

「ライラ様っ!」

ティナは叫んだ。

「なんてことを仰るのですかっ!
私がライラ様を殺せるはずがありませんっ!
一緒に逃げ延びましょう!」

「・・・ようやく見つけた・・・」

「誰っ!」

ライラは叫んだ。

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