武士になりたい!

「総司 誤解するな
俺が勝手にしたんだ」

「僕には、関係のないことですよ」

「いいのか?このままで?」

「土方さんの方がお似合いですよ」

「本気で…そんなこと
お前… いいのか?それで…」





その夜





「ゲホッ ウェッ ゲホッ ゲホッ」


山崎がまた吐いていた


「ほら これで口濯げ」

「すみません… もう、大丈夫です」


ふらつき、壁に手をつき体を支えていた


「どこが大丈夫なんだ!」

「また 誤解招くから
ほっといて下さい… もうええから」


こんな状態の奴をほっとける輩がいるなら
見てみたい


「命令だ
今夜は、俺の部屋で休め」


とりあえず、命令なら従ってくれる


俺の布団に寝かせた

寝付くまで、そばにいてやろうと思ったが

ずいぶん寝てなかったのか

すぐに寝た



近藤さんには、話しておこう



総司とのことや誤解を招いたこと

山崎の体調など


話した


「山崎君をしばらく外に出そう」














翌日



「報告は欠かすな」

「はい」

「体に気をつけろ」

「はい」




連絡役は、吉村

山崎を置屋に返した








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