武士になりたい!
【山崎烝】



「くしゅんっ すんまへん!」


今回は、自覚ある

なにせ、絶不調や


屯所にいてたら、女やてバレる恐れがある


せやから

副長に、風邪が治るまでしばらく

置屋にいると伝えに来たんや




「悪そうだな…」

「体調管理も仕事のうちや思いますけど
ホンマ、寒いの苦手なんや…堪忍」

「たまには、いいさ
任務で外にいることにしておく
なるべく早く治せ」

「はい……すんまへん」




しょんぼりしつつ、置屋に戻ったら

なんと!!

家茂様の上洛を祝う宴の席で

舞を披露しろとのこと…


「名誉なことどすけど…
この通り……ぃくしゅんっ!!
風邪ひいてます ズルズル
他の子にお願い出来ませんやろか?」


「それがなぁ 大阪で慶喜様に君菊が
披露した舞の噂を聞いてやな
どーーしても!君菊がええそうなんや」


「はぁ~そうどすか
明日までに治るものかわかりませんけど
お引き受けいたしますっっっくしゅんっ」


あーフラフラする



「ほな、うち寝るわ…」

















翌朝







あかん……


熱上がってるわ……






せやけど……




引き受けたからには




頑張らんとな…





わいが舞を披露すると、新選組に謝礼が
入るように頼んである


組の為や!!!







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